新規登録

最後のデート

Sponsored Link
The following two tabs change content below.
ななこ

ななこ

アラサー独身女です。多分、人生で一度きりの私の短い不倫の回想録です。
ななこ

最新記事 by ななこ (全て見る)

いつもと同じように、おじいちゃんとおばあちゃんのデートの待ち合わせの時間。

その日に限って、早く着いてしまい。

今日で会うのは最後。そう決めて着いた駅。

よく晴れた日でした。決心が鈍らないように、

何度も何度も『これで最後。』そう自分に言い聞かせて居ました。

隣で彼がゲームをしていたのを覗き込んだ時、彼の携帯の背景が見えました。

彼がいつもしているサングラスをつけた娘さんの写真。

胸が痛みました。あぁ、休日の日はこんな風に幸せな日を過ごしているんだな…私の知らない、彼が生きる世界。

その娘さんの写真に、『今日で最後にするね。もう少しだけパパを貸してね』そう心の中で話し掛けました。

そうでもしないと、私の決心はもちそうになかった。

隣で眠る横顔を見て、こうして彼の寝顔を見るのもこれで最後なんだなぁと思ったら、涙が溢れた。

今思うとズルいですね、私。

自分だけ、結末を知って過ごしていた。

別れ際、次もまた待ってるねと言う彼に、気が向いたらね、といつものように返しながら

顔を見て別れを告げられない、弱い私でした。

駅に着いて、初めて彼の車を振り返って見ました。

彼は振り返ることなく、帰って行きました。

独身同士だったなら。私がホームに着くまで、待ってくれたのかな?

振り返ったら、手を振ってくれたのかな?

でも、私が選んだ恋のカタチ。

融通が利かない自分の性格で、

この恋のカタチを選んだら、どれほど苦しむか分かっていました。

それでも私は、彼との恋にカタチが欲しくて、傷付いても進みたいと思ってしまった。

この手を離せば、どんな痛みが訪れるのだろう。

こんなに彼でいっぱいになってしまった私の心はどうなってしまうのだろう。

でも、自分の意志でここまで進んだ。

どんな痛みも、甘んじて受けようと思いました。

それが、報いでもある。

どんなに苦しくても、耐えてみせると自分に約束しました。

彼とのデートのあと、別れて一人帰る時間は言い様のない寂しさがありました。

それも今日で最後なんだと思うと、少しだけホッとする自分が居たのもまた事実でした。

こうして私は、最後のデートを終えたのです。

Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 不倫パパ 不倫パパ より:

    ななこさん
    ご投稿ありがとうございます。

    ななこさんの「もう少しだけパパを貸してね」という言葉に、
    「○○ちゃん、○○ちゃんにとって、かけがえのない人を奪ってた時間、ごめんなさい。」
    相手の最後の言葉に、そう書いてあったのを思い出しました。

    ななこさんの深い決心を、身に沁みて感じます。

    お相手さんは別れを告げられてどのように思われたか、
    私の場合は、相手がこれから先のことを前からずっと考えていて、それを告げられた時には今まで信頼していたものが全て崩れていくような気持ちになりました。

    でも、壊れてしまった事、その悲しみが大きかった分、
    相手のことを大切に想っていて、心から信頼していたんだと感じています。

    ぽっかり空いた穴を埋めるのは、私はずっと目の前にある娘達の笑顔だと思っていました。

    でも、それは違っていて、
    別れの時に相手が残してくれた最後の気持ち、その最後の信頼というものが結局は救ってくれるものだと分かりました。

    きっとまだ、ななこさんの心は痛んでいることと思います。
    そしてお相手さんも、その痛みをお互いが分かち合って越えていくしかないのかもしれませんね。

    是非またお書きに来てください。

    • ななこ ななこ より:

      パパさんこんばんは。コメントをありがとうございます。

      綺麗事かも知れませんが、娘さんの写真を見るとやっぱり、いい父親で居て欲しい。とよく思っていました。

      パパさんのお相手さんは、本当に強くて聡明な方ですね…

      かけがえのない人を奪っていた時間ごめんなさい、と言うお言葉はこの立場になって思うことですが、中々言えることではないように感じます。心から思わなければ、決して言えない言葉。

      彼が私の別れをどう感じたか、知る術もありませんが…

      何も言わずに受け止めてくれたこと、私は感謝しています。お互いに、何かを学ぶべき時間で、ここから先はそれぞれに乗り越えなくてはいけないのでしょうね。

      私もパパさんのお相手さんのように、強くて優しい女性になりたいです^^

  2. M より:

    ななこさん、初めまして。

    辛いでしょうが、乗り越えて行って欲しいです。
    既婚男性は、家族を守りながらも、外に癒しを求めています。
    既婚男性は離婚して別の女性とやり直すなどとは考えません。

    早く気付いて行動に移されたななこさんは、立派です。

    こちらのサイトでも、既婚男性が独身女性とのお付き合いで悩みを書いていらっしゃいます。
    魅力的な独身女性に、メロメロなんですね。

    昔の男性は、愛する女性に、奥さんと同じ様な生活をさせたようです。
    家を用意させ、子供が産まれたら認知をしました。
    妊娠したらちゃんと産ませていたのですからね、男性としての度量と、経済的な余裕が備わった人だから、出来た恋愛だったと思います。

    独身女性とお付き合いをしたいなら、それくらいの覚悟をするべきでしょう。

    そうでなければ、都合のいいだけの関係と思われてしまいますね。

    独身女性には、これから愛するひとに出会い、結婚し、子供を設け、育て上げる。
    大事な未来があるのです。

    お父さんたちへ、若い子に手を出さないでくださいね。
    宜しく御願いします。

  3. ななこ ななこ より:

    Mさんはじめまして^^コメントをありがとうございます。

    乗り越えて行って欲しい、とのお言葉、とても励みになりました。

    そうですね…彼も当然、離婚して私とやり直すつもりなどなかったと思います。

    それでいいと思って始めても、割り切れなくなるのが女心ですよね。

    Mさんのおっしゃる通り、昔の男性がもう一つ家庭を持つようにした不倫と、最近の男性がする不倫は別物かも知れません。

    最近の男性の方が保守的ですし、恐らく昔の男性よりも金銭的余裕がないのでしょうしね。

    大事な未来があるとおっしゃって下さったことも、忘れずに進んで行きます。

    見ず知らずの私の為に、心のこもった温かいエールをありがとうございました(*^^*)